2023年4月29日(土)〜8月6日(日)にSetouchi L-Art Project が主催する展覧会にて、広島在住のアーティストでありHIROSHIMA LIVING LABの福田惠さんによる「 一日は、朝陽と共に始まり、夕陽と共に終わる 」の展覧会が開催されています。
展示期間中の6月3日(土)、ひろしまリビングラボのリサーチャーでもある福田さんに賛同いただき、iti SETOUCHIの共催で「アート活動とまちづくり」と題したスタディミーティングを開催しました。
当日は福田惠さんによる作品解説(ギャラリーツアー)や、iti SETOUCHI 支配人の谷口博輝さん、Setouchi L-Art Projectプログラムディレクターの香村ひとみさん、HIROSHIMA LIVING LABボードメンバーの水木智英らを交えた参加者による対話や交流を通じて、これからのアート活動とまちづくりの可能性について学びを深めました。
まちづくりは性別を問わず幅広い年齢層が関与することが必要ですが、アート活動は年齢に応じたプログラムを作り上げることができ、子どもたち、若者、そして高齢者と一緒に楽しみながらまちづくりを進めるきっかけとなり得ること。
まちづくりはシビックプライドの観点からも地域の特性を反映することが重要ですが、アート活動は地域文化や歴史、環境などの要素を取り入れ、地域固有のアイデンティティを表現することができること、それにより地域住民の共感を得られ、地域の魅力を活かすことができること。
福田さんのアート作品のように、アートは経済活動優先な日常において見落としがちな物事を本質的に捉える視点、当たり前を疑う視点を与えてくれること。それらの視点が市民をサステナブルなまちづくりに向かわせるきっかけにもなること。
アート活動とまちづくりの親和性を高めるためには、今回のイベントのように日頃アートに触れる機会の少ない人たちへのタッチポイントをいかに増やしていくか。そのための谷口さんや香村さんのようなアート・まちづくり両軸を持ったコーディネーター的役割を果たす人材が重要であること等々・・・参加者全員での対話は尽きず予定時間を超過し大いに盛り上がりました。
広島市内からも多くの方にご参加頂き本当にありがとうございました。このような取組みが安芸・備後の交流・連携促進のきっかけの一つにもなれば幸せです。
最後に、この度ご一緒いただいたiti SETOUCHIさん、Setouchi L-Art Projectさん、そして福田惠さんに心より御礼申し上げます。
写真:おだやすまさ
レポート:HLL水木智英
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